毒になる親―一生苦しむ子供
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海堂尊/宝島社文庫
『チーム・バチスタの栄光』の続き。シリーズ2冊目。
「メディカル・エンターテインメント」というジャンルらしい。
よくわからないが、ミステリでないことは確かだ。
というか、これが小説なのかも疑わしい。
単なるマンガ的なへんてこりんなキャラクターが続々と出てきて、延々と喋っているだけ。
小説形式ではあるかもしれないが、小説が持つべき「物語」はまったくない。
歌うことで、自分の頭の中のイメージを、相手に直接伝えることができる能力所有者とか、内容はかなりトンデモ。
そんな現象が目の前で起きたら、医者としてはそれを解明したいとか思わないのか?
バカばっかり。
読むだけムダ。
Amazon中古では28円とかで売ってる。
その程度の内容。
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宮部みゆき/光文社カッパ・ノベルス
面白かった。
作家としての高みを目指した『火車』より、エンタテインメント性を追求した本書の方が好き。
物語としても面白いが、「異能者」として産まれたものの悲しみも丁寧に描かれている。
それにしても、主人公の最後は悲しいなあ。
宮部みゆきは「読まず嫌い」だったが、もう少し追いかけてみよう。
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ダン・シモンズ/ハヤカワ文庫NV
乗組員たちは船を捨て、南下して北米大陸を目指す……。
最後は神話と融合しちゃうところが凄い。ファンタジーとしては恐るべき出来。
でもホラーとしてはいまいちだと思うな。
次々と襲いかかる困難、魅力的なキャラクターたち、巧みな構成、最後のスケールの大きさ。
久々に濃厚な物語に浸れた。
やっぱ小説はこうじゃなくちゃ!
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ダン・シモンズ/ハヤカワ文庫NV
1845年。新航路を発見するべく北米大陸にやって来た英国の船〈エレバス〉と〈テラー〉。
だが氷に閉ざされ、身動きが出来なくなってしまう。
やがて寒さや飢えに加え、謎の巨大な白い生物が乗組員達に襲いかかる……。
ダン・シモンズの「物語力」は流石だなあ。
急いで下巻を読まなければ。
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宮部みゆき/新潮文庫
実は、初めて宮部みゆきの本を読んだ。
『クロスファイア』も部屋のどこかに積んであるのだが、何故か読む気が起きなかった。
本作は「もっとすごい!!『このミステリーがすごい!』」の過去20年間で国内編ベスト・オブ・ベスト1位ということで、期待して手にとってみた。
が、俺にとってはやはり相性が悪かった。
本作には「驚き」がない。こんなトリックを使って殺したとか、こんな手法ですり替わったとか、こんな理由で殺したとか。俺がミステリーに求めているのは、どうやらそういう虚構の上に成り立った「驚き」であるらしい。
ひるがえして本書は、地に足が着いている。着きすぎている。
そのリアルさが好きな人には、絶品の小説なのだろうが……。
山本周五郎賞受賞作。
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帚木蓬生(ははきぎほうせい)/新潮文庫
ミステリーかと思って読んでみたら、全然違った。
精神科病棟に暮らす人々たちの姿、そして内部で起きたある殺人事件を描いた文学作品である。
患者たちの入院の経緯を淡々と描いた前半は、読んでて辛かった。
チュウさんが主人公として立ってからは、途端に面白くなる。
最後は「精神病院」のあり方から、「死刑制度」というものにまで考えが及んでしまった。
泣かなかったけど、優しい人々の姿に心が温まった。
山本周五郎賞受賞作。
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奥田英朗/文春文庫
トンデモ精神科医・伊良部シリーズの2冊目。
相変わらずの傑作。
こんな風に心の病が軽くなったらいいな……。
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海堂尊/宝島社文庫
バチスタ手術チームに連続して起こった術中死の謎を追う医療ミステリー。窓際医師である主人公の田口と、厚生労働省からやってきた白鳥のコンビが抜群に面白い。
白鳥の変人っぷりにはずっと笑わせられるが、最後はびしっと決めたりして、キャラクターがどれもこれも一筋縄ではいかない感じ。端役まで、みんなヒトクセもフタクセもあるのだ。
作者が現役の医師ということで、現在の医療現場が抱えている問題にも踏み込んでいて、基本的には娯楽ミステリという体裁だが、それだけではない深みを持っている。
事件解決後は、ちょっと好みが分かれるところ。
俺はもう少しあっさりしててもいいと思うんだけどな。
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小野不由美/新潮文庫
ファンタジー+ミステリ。最近この手の本が多いなあ。
ファンタジーとしてもミステリとしても、俺には中途半端にしか思えなかった。
どうやらこの手のものは、俺には相性が悪いらしい。
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ギリアン・フリン/ハヤカワ・ミステリ文庫
英国推理作家協会賞受賞。
身体に英単語を刻むという自傷癖が過去にあった女性新聞記者カミルが、連続殺人を取材するために、嫌々ながら生まれ育った町に戻る。仲の悪い母親や義妹の暮らす豪邸に泊まりながら、町の人々に取材していくが……。
連続殺人の犯人を探す物語でもあるが、母親と娘のねじれた関係性に直面する主人公の物語でもある。
少女を殺したあとその歯を全部抜いてしまう、という犯人の異常性ももちろん、自傷癖のある主人公も含めて、皆の心の闇が重く辛く、ずっしりとした読み応え。
これがデビュー作なのだから凄い。
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伊集院光/宝島社
伊集院が5年に渡って執筆していたメールマガジンでの連載コラム約750本の中から、約80本が書籍化されたもの。
テレビ、日曜のラジオでは明るいデブキャラ(白伊集院)、月曜の深夜ラジオでは毒舌妄言キャラ(黒伊集院)とキャラクターを使い分けている氏だが、本書ではその性格の根本的な部分、「真面目さ」がより表に出ていると思う。
もちろん「他人を喜ばせようというサービス精神」も十分に発揮されているので、伊集院リスナーは当然、そうじゃない人も楽しく読めると思う。
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畠中恵/新潮文庫
〈しゃばけ〉シリーズ2作目。短編集。
前作はミステリーとしてはルール違反だと俺は思ったが、今作ではすでにミステリーとしての形も成していない。ミステリー仕立ての体裁は、もうやめてしまった方がいいと思うのだが。
一方、人情話、ファンタジー、としてはちゃんと読めるものになっている。
この方向で進むなら、もう少し読み続けてみようかな。
とりあえず、続きを読むのは一休憩。
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畠中恵/新潮文庫
第13回(2001年)日本ファンタジーノベル大賞、優秀賞作。
病弱だが、妖怪が見えて親しくしている若だんなを主人公にしたお江戸ファンタジー。
そしてミステリー風。
が、ミステリーとしては(俺は)ルール違反を犯していると思うので、ミステリーとしてはまったく評価していない。
若だんなや妖怪たちとの会話を楽しむ、キャラクター小説かなあ。
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恩田陸/新潮文庫
この本は、俺には必要ないような気がして読み進めていた。
青春のライトサイドを描いたこの本は、暗く惨めで鬱々としたゴミムシみたいな高校生時代を送っていた俺には、共感できるところがまるでなかったのである。
だが、読み終わってみると、俺のねじ曲がった心にも届く「何か」があった。
俺の高校時代は確かに一言で言うと真っ暗闇だったが、決してそれだけではなかった。
彼らのように光りに満ちたものではなかったかもしれないが、それでも時々暗闇に差し込む、わずかな「光り」は確かにあったのだ。
本書はそのことを、俺に久々に思い出させてくれた。
それだけでも、俺はこの本に感謝したい。
だからと言って、本書のような青春のライトサイドを歩いてきた人間への憎悪が今更減るわけでもないのだが。
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米村圭伍/新潮文庫
〈退屈姫君〉シリーズ3冊目。
悪役としてまた田沼意次が出て、盛り上がる。
俺はどうも傾向として「重い」小説を好んで読み、評価しがちだが、この〈退屈姫君〉みたいな「ほのぼの」「ぽかぽか」「単純明快」みたいなものも、小説の魅力が十二分にあると思う。
続きを楽しみに待ちたい。
一方、この小説のお陰で「時代小説」にも興味が湧いてきた。
面白そうなものを、また探して読みたいと思う。
次はやはり『しゃばけ』かな?
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米村圭伍/新潮文庫
どうやら、俺が初めて読んだ「時代小説」なるものらしい。
でも難しくなくて、「ヤングアダルト時代小説」って感じ。入門には最適?
ちなみにミステリ風でもある。
とても面白かったので、しばらくこのシリーズを読んでみよう。
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〈永遠の戦士フォン・ベック1〉
マイケル・ムアコック/ハヤカワ文庫SF
「法」と「混沌」の神々が人間を巻き込みながら戦い続ける世界を描いていたムアコックが、その「宇宙の天秤」と名付けられた「調和」以上の調和を描いたファンタジー。
まあ以前、「宇宙の天秤」を壊す物語もどこかで書いているのですが。
今回は「神(というより世界?)」と「人間」の調和。
ムアコックの思想の変化を楽しむ上では面白いが、小説としてはどうかと。
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『軍犬と世界の痛み』〈永遠の戦士フォン・ベック1〉
マイケル・ムアコック/ハヤカワ文庫SF
〈エターナルチャンピオンシリーズ〉の一冊。
いちおうマニアとしては押さえておきたい。
『刑事コロンボDVDコレクション(1)』
どこまで買い続けるかは疑問。
全45巻の予定らしいが。
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ジョン・ダニング/ハヤカワ文庫
〈古書店クリフ〉シリーズ4作目。
ミステリとしてはルール違反じゃないかなあ。
このシリーズも、そろそろ読まなくてもいいかも。
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マイクル・バーンズ/ハヤカワ文庫
「神殿の丘」に隠されていた骨箱を盗んだ犯人は誰なのか、とか、裏で手をひいているのは誰なのか、とか、その骨はいつ頃の誰のものなのか、とか、その骨の存在がなぜ問題なのか、とかが聖書や歴史についての会話を交えて面白く展開する。
骨のDNA鑑定の結果は、かなりSFしている。
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エドワード・D・ホック/創元推理文庫
1922年のアメリカの片田舎を舞台にしたミステリ短編集。
その12本のすべてが、一見「不可能犯罪」なのだから恐ろしい。
まあ中にはアンフェアなものもあるのだが、連続して読むと、不可能犯罪がさらりと解決されるさまに、何だか常識が狂ってきてしまう。
短編集ということもあって深みはないのだが、分厚い本の合間に読むには最適かと。
連続で読むのは、あんまりお勧めしない。
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ローリー・リン・ドラモンド/早川書房
短編集。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。
小説としてはよく出来ていて読み応えはあるが、俺がミステリに求めているものは違う、という感じ。
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ジェフリー・フォード/ハヤカワ文庫
1932年を舞台にした、イカサマ霊媒師たちが主人公のミステリ。
リーダー格の男が、本当に(?)幽霊を見てしまって……という導入部は面白いが、ミステリとしてはなんかはぐらされた感じ。
犯人探しも「WHO?」ではなく「WHY?」だし、ミステリの醍醐味は味わえないかも。
でも、小説としては面白い。
仲間たちとしてフリークもいっぱい出てくるので、フリーク好きにもお勧め。
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奥田英朗/文春文庫
トンデモ精神科医・伊良部シリーズの第1巻。
面白くてさくさく読める。
ほんとうにこんな風に簡単に治療できたら楽だろうな…。
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クリストファー・バックリー/創元推理文庫
映画化に合わせて文庫化したので読んだ。
「タバコが本当に有害かどうか」についての議論、というかヘリクツが本書の面白いところなんだろうけど、疑似科学論争を見てきた人間には、平凡に見えてしまいますな。
ニコチンパッチを体中に貼り付けて殺す、ってのは面白かったけど。
ちなみに原題は『THANK YOU FOR SMOKING』。
映画の、日本でのタイトルは『サンキュー・スモーキング』。
って勝手にFORを消すなよ!
こういう小さなことの積み重ねが、日本の英語力をだめにするんだと思うんだけどなあ。
ついでに言うと、意味も変わってくるしね。
『ロード・オブ・ザ・リング』は『THE LORD OF THE RINGS』と複数形だから「(他の指輪を統べる)ひとつの指輪」
という意味になるわけで。
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シオドア・スタージョン/創元SF文庫
後ろ2つがよく理解できなかったけど、それは俺が読むのに時間をかけすぎたからだろう。
それ以外はどれも面白く読めました。
気分的には、次は長編が読みたい感じ。
何か面白い本を探してみよっと。
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『なぜ人はニセ科学を信じるのかⅡ 歪曲をたくらむ人々』マイクル・シャーマー/ハヤカワ文庫
去年からずっと、頭の片隅に引っかかっていたことがあった。
それは下記にアップした西岡氏の投稿、「ガス室で殺された死体は一体も発見されていない」である。
私は、世間一般の大半の人と同じように「ホロコーストは(殺害されたユダヤ人の数にある程度の幅があるにしても)あった」派であり、そして「ガス室で有毒ガスによる大量処刑があった」派である。
だって、たくさんの証拠(証言)が揃っているじゃないか!
そこで西岡氏のような、いわゆる「ホロコースト否定派」の発言を読むと、なぜそんな結論に辿り着けるのか疑問に思ってしまう。
論破するのは簡単だろうか?
いや、それが簡単ではない。
私は以下の理由で、メッセージボードで西岡氏との議論をうち切らせて頂いた。
1)私の語学力では、一時資料に当たることができない。
2)西岡氏の発言の発端となったのはカカ坂氏の発言だが、カカ坂氏に議論して頂く場合、カカ坂氏に負担をかけすぎてしまう(個人的には見たかったが)。
3)調査の結果、西岡氏は他の掲示板でも同様の議論を繰り返しており、なおかつ、どこでも相手の出した証拠に納得していない。
結局のところ、私には議論する気がなかった。 それは世界中の歴史家(アマチュアを含む)たちが多大な時間を費やして今も議論し続けていることであり、私が仕事の片手間にやれるほど簡単な問題ではなかったからである。
という長い前フリの後で、本書の登場だ。2巻では主に「進化論と想像論」、そして「歴史と偽史」と題してホロコースト論争について書かれている(西岡氏の『マルコポーロ』廃刊事件についても述べられている)。
一口に「ホロコースト論争」と言っても、いろいろだ。
中にはそもそも「ホロコーストなかった」という人々もいる(収容所での殺害は少数だった。前半は老衰・病による死亡が大半であり、後半では「連合国側の攻撃のせいで」食料等が満足に輸送されなかったことが死因である)。
ガス室についても同様で、「ユダヤ人の殺害目的ではなく、衣類や毛布のシラミを取り除くためのみに使用された」と主張する人々もいる。
その理由は、設計図がないとか、ヒトラーはそんな命令を出していないとか、その命令書の一枚も見つかっていないとか、なんらかの毒ガスで死亡したと医学的に証明された死体は一体も発見されていないとか、なんとかかんとか。
証拠を出せ、諸事実を説明しろ、と彼らは言う。
だが、マイクル・シャーマーは言う。
「ホロコースト否定論者はこの証拠(書かれた記録、目撃者の証言、写真、物理的な証拠、人口統計)の収束を無視している。彼らは自分たちの理論に都合のよいものだけを選び出し、残りは捨てるか、避けるかするのだ」(本書192ページから。カッコ内は深上が補足)
「たったひとつでホロコーストを立証できる証拠はない。しかし、そういったものがいっしょになって織りあげられると、まとまったひとつの模様、ひとつの物語になり、そうする過程で否定論者の作り話が明らかにされていく」
(本書193ページ)
だから彼らとの議論は無駄だ。私が西岡氏と議論しなかったのもそういう理由である。
彼らを納得させるのは、少なくとも私には荷が重すぎる。
それでも「ホロコーストはあった(何度も言うようだが、死亡者数には幅があるにしても)」し、「ガス室による大量処刑」はあったと私は信ずる。信じるに足る(複合的な)証拠(証言)がある。
以上をもって、約1年以上もかかってしまったが、この問題に終止符を打ちたい。
ただし、この文章は、西岡氏に向けて書かれたものではない(ならばメールなりファックスするなりすればよい)。
当ホームページに来てくれており、以前この問題について議論をしようともせず、管理者権限で一方的に議論をうち切った理由と、そのお詫びの表明である。
「否定論者は、みずから信奉する説を放棄しないと最初から決めており、そのすべてに反論してくる。
後合理化-正反対の証拠を正当化するためにあとから構築する理論-とでも呼ぶべきものにすがって、ホロコースト史学者が自分の説明をひとつずつ論破するよう要求するものである。
しかし、ホロコーストを支持する決定的な証拠の収束とはすなわち、歴史学者がすでに立証責任の義務を果たしているということであり、否定論者が断片的な個々の証拠によってホロコーストを証明しろという場合は、ホロコーストであろうとなんであろうと、一片の証拠によって証明されると主張した歴史学者など、いままでひいとりもいないという事実を彼が無視していることにほかならない。
証拠とはあくまで全体の一部として吟味するべきであり、そうすればホロコーストは証明できるのだ」
(本書195~6ページ)
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佐藤賢一/講談社文庫
佐藤賢一の第一短編集。
しかし、天は佐藤賢一に長編小説家としての才能をあれだけ与えておきながら、短編小説に関してはまったくその片鱗さえ触らせないのだった。
って言い過ぎ?
でもそれくらいつまらないよ。
史実(正確には設定)を上回る物語性が作者最大の魅力なのに、ただの設定の紹介になってるんだもの。
今後も首を長くして待ちますので、次作は長編でよろしく。
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『呪い!』アーロン・エルキンズ/ハヤカワ文庫
『古い骨』に続く、スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー教授シリーズの5作目。
発見された骨が**のものだと思っていたら**だった、という前作と同じ展開なので、いまいち楽しめなかった。
やっぱりその他の要素を含めても、『古い骨』よりは一段劣るかな?
このシリーズを追いかけるのは、これで中止にしたいと思います。
まあ、でも驚くべきことは、89年に発表された本書なのにちっとも古びてないことだよな。
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『SF映画原作傑作選 地球の静止する日』中村融編/創元SF文庫
『性本能と原爆戦』とか『殺人ブルドーザー』みたいなタイトルを聞くとB級SFを想像されるかもしれないが、例え映画がB級になってしまったとしても、仮にも映画原作に選ばれる作品であるわけで、それなりの風格と面白さを兼ね備えている。
一本読んでは添野氏入魂の解説を読み、と読み進めて行くのが正しいスタイルであろう。
これにDVDまで付いたら楽なんだけどなあ。
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アーロン・エルキンズ/ハヤカワ文庫
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー教授シリーズの4作目。
アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞(通称、エドガー賞)、受賞作。
シリーズ中の最高傑作とも言われているだけあって、本当に面白い。
軽い会話の中にも気品があって、過去の「古い骨」を巡るミステリとしての面白さ(それが現代での殺人事件と絡み合っていく様は絶妙)の他、犯人に命を狙われるというサスペンス感もあり、一気に読んでしまった。
また主人公が骨の鑑定に関してはプロでも、探偵としては普通以上の人間でないところが優れていると思う。主人公は友人の警官や恋人と会話して(共に謎を論議して)、調査を進めて行くのだ。
次はシリーズ5作目、『呪い!』を読んでみようと思う。
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『田原総一朗責任編集 オフレコ vol.2』
『別冊宝島 嫌韓流の真実!場外乱闘編』
『マンガ嫌韓流』も読まなきゃいけないのかなあ。
でも買ってまで読む気はしないんだよなあ。
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『古い骨』アーロン・エルキンズ/ハヤカワ文庫
『地球の制止する日 SF映画原作傑作選』中村融・編/創元SF文庫
解説は添野知生さん入魂の18ページ!
みんな買え!
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アーロン・エルキンズ/ハヤカワ文庫
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー教授シリーズの2冊目(1冊目は未訳)。
死んだハイカーの死体を調べたら、もう絶滅したはずのインデアンの矢尻が見つかって……という内容。
ミステリとしてはまったくヒネクレていないのだが(ネタバレですな)、きちんと「インデアンの文化がなぜ未だに継承されていたか」が明らかになるところは面白かった。
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『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』佐藤賢一/講談社文庫
佐藤賢一の短編集だ! 楽しみ。
『時間のかかる彫刻』シオドア・スタージョン/創元SF文庫
他の人よりは周回遅れでSFを読んでる感じ。
でも、それが俺のペースなの。
『人づきあいが楽になるちょっとした「習慣術」』和田秀樹/祥伝社文庫
いろいろと俺にも悩みがあるのです……。
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『ミュンヘン オリンピック・テロ事件の黒幕を追え』マイケル・バー=ゾウハー&アイタン・ハーバー/ハヤカワ文庫
タイトルは『ミュンヘン』だが、ミュンヘン事件について書かれているのはごくわずか。
それもそのはず、原題は『THE QUEST FOR THE RED PRINCE』で、映画『ミュンヘン』では結局暗殺できなかったレッド・プリンスことアリ・ハサン・サラメについて書かれた本なのだ。
ミュンヘン事件の前後(特にパレスチナ側の歴史)について詳しいので、映画『ミュンヘン』を理解する助けにはなるかも。
でも、この邦題はないよなあ。
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シオドア・スタージョン/早川書房「異色作家短編集3」
まさしく「奇妙な味」。
他の短編集もチェックしてみたいと思います。
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スピルバーグ監督作品の『ミュンヘン』関連書籍を購入する。
一冊目は『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』(ジョージ・ジョナス/新潮文庫)。
映画の参考図書、とのこと。
二冊目は『ミュンヘン オリンピック・テロ事件の黒幕を追え』(マイケル・バー=ゾウハー&アイタン・ハーバー/ハヤカワ文庫)。
勉強しておきます。
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『スキャナー・ダークリー』フィリップ・K・ディック/ハヤカワ文庫
『暗闇のスキャナー』が映画化に合わせて改題・新訳されたもの。
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『滑稽・人情・艶笑・怪談…… 古典落語100席』立川志の輔 選・監修/PHP研究所 編/PHP文庫
帰省する時に読んでた。
ま、基礎教養として。
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川端裕人/徳間文庫
日本人作家のSFは「繊細」「思索的」「非工学的」(どちらかと言えばインナースペース寄り?)すぎる、というイメージがあってあまり読んでなかったのだが、「壮大なスケールの本格恐竜小説」という解説に惹かれて、読んでみた。
傑作、である。
恐竜の発掘だけでなく、それに米国の聖書原理主義者やイスラム過激派などが巧みに絡まりあって、壮大なテンターテインメント小説として完成している。
それに関わる登場人物たちも、皆、生き生きと描かれている。
そして作者は、読者の目を未来へと向けさせる。
それだけでも青春小説として、かなりの完成度と言えよう。
しばらく、この作者を追いかけて見ようと思う。
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みうらじゅん&伊集院光/メディアファクトリー
予告通り、『D.T.』を購入しました。
「童貞」がマイブームなんです。
本書は二人の対談がメインなんですが、相変わらず心の金玉がぐっ!とくるセリフに満ちあふれています。
「大人になっても童貞の気分を持っているほうが絶対にいいんだよ」本書では、この気分を持っている人をD.T.と呼ぶ。
「童貞のときほど、手淫前後の気持ちの落差が大きいときはない」
「D.T.は間が持たないんだよ。海洋堂のフィギュアとかお寺だったらいくらでも間が持つのに、女の人と一緒だと持たない」
「女の人を持ち上げる気がない」「いてくれるだけで、それ以上何の注文もない」「褒めないけど殴りもしない」
「「話が合う彼女がいい」とか言う人って、童貞期が長かったD.T.だよね」
etc..
心が洗われた気がしました。
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みうらじゅん/よりみちパン!セ(理論社)
俺は童貞をこじらせているので、伊集院光とみうらじゅんが大好きです。
二人には共著『D.T.』という、そのものずばりな童貞を扱った本もあります(まだ未読)。
で、みうらじゅんの『正しい保健体育』なんですが、期待通りに数多くの名言が載っていました。
「もともと男子は、金玉に支配されるようにできています」
「「やりてーぜ」「入れてーぜ」の二大テーゼがあれば人間の男は事足りる」
「セックスは20歳までしてはいけません」
「男はちんぽを握ったときから人間としてスタートします」
etc..
これで心の金玉がぐっ!とこないやつとは友達になれません。
さようなら。
近いうちに『D.T.』も購入したいと思います。
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東直己/ハヤカワ文庫
軽めの文体で書かれているが、人生の難しいことについて触れられてるような気がする。
そんな気がするだけかもしれない。
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シオドア・スタージョンの『一角獣・多角獣』がついに復刊!
ありがとう、早川書房!
『人間以上』しか読んだことないけど、今から楽しみだぜ。
これを機に、集めてみるかなあ、スタージョン。
(解説で、『スタージョンは健在なり』も復刊されていることを知った。ただし『時間のかかる彫刻』と改題されている)
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アレステア・レナルズ/ハヤカワ文庫
長い。長すぎるよ。
ダニエルとクーリ、ボリョーワが出会うまでに600ページ以上あるという。
そこからの展開は早いんだけど、読書体力的にはもうへとへと。
メリハリがなく、一本調子なのも疲れる原因かも。
面白い/つまらない、で分ければ、間違いなく面白い小説ではあるんだけどねえ。
次作の『カズムシティ』も同じぐらいの厚さだったら、ちょっとパスかな。
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ロバート・J・ソウヤー/ハヤカワ文庫
購入時に「地球の磁場が崩壊することによって、地球に危機がせまるらしい」と書きましたが、そんなことはなかったよ(人類に異変は起こるけど)。
またもっと前、『ホミニッド ―原人―』の時に、「俺は「知性」が存在する以上、宗教は必ず発生すると思っているし~」と書いたんですが、宗教(というより目に見えないものへの信仰?)は人類の脳の一部の機能により発生するもので、ネアンデルタールの脳にはその部分がないので宗教がないのだ、ってのが面白かった。
ネアンデルタールの社会がファンタジーなのはまだ許せるけど、人間社会の問題を「男性のせい」にするのはどうかとは思うねえ。
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『ハイブリッド ―新種―』ロバート・J・ソウヤー/ハヤカワ文庫
〈ネアンデルタール・パララックス〉の3巻目で、最終巻。
地球の磁場が崩壊することによって、地球に危機がせまるらしい。
『啓示空間』アレステア・レナルズ/ハヤカワ文庫
帯を引用すると、
「堺三保氏絶賛!! 「本年度ベスト1のSFだ!」」
とのこと。
『ディアスポラ』以上の感動があるか、ちょっと楽しみ。
でも厚いよ! 厚すぎるよ!
『竜とわれらの時代』川端裕人/徳間文庫
「少年期の夢を孕んだ壮大なスケールの本格恐竜小説」ですって。
本格恐竜小説。この言葉にノックアウトですよ。
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ジェフ・ヌーン/ハヤカワ文庫
『ヴァート』『花粉戦争』よりは面白くない。
「アリス」の正統な続編を書こうとして、お上品になりすぎてる感じ。
もっと暴走しててもいいのになあ。
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『なぜ人はニセ科学を信じるのかⅠ 奇妙な論理が蔓延するとき』マイクル・シャーマー/ハヤカワ文庫
実例が少なくて残念。
「エイン・ランド」カルトは初耳でした。
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グレッグ・イーガン/ハヤカワ文庫
凄え! とにかく凄え!
この物語の宇宙的な(多次元宇宙的な?)スケールのでかさは、まさしく本物のSFであり、帯通り、SFでしか味わえない感動がここにはあります。
かなり難解で、俺も「何書いてるかよくわからない箇所」がいくつもあるんですが、例えば冒頭の十数ページは「人工知能が自我を獲得するまでの過程を描いてるんだなー」ぐらいのおおざっぱな捉え方でOKなわけで、細かいところは気にしないで読み進めるのが吉。
とにかく(細かいところも凄いのだろうけど)、その大枠だけでも一級品。
SFを読んできた人なら、必ず手に取るべきですよ。
「今までSFを読んできて良かった」と、心から思えます。
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『田原総一朗責任編集 オフレコ Vol.1』を買った。
ほんとに俺、インタビュー読むの好きねえ。
特筆すべきは、BSE問題についてのマンガを、懐かしや(と思っていたら、『ゼブラーマン』のマンガ版を描いていたり、現在も活躍中でした。申し訳ない)山田玲司が描いていること!
そーかー、あっち側に行きそうな作風とは思っていたけど、ほんとにあっち側に行っちゃってたとはなー。
『ストリッパー』、好きでした。
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『ディアスポラ』(グレッグ・イーガン/ハヤカワ文庫)購入。
訳者は山岸真さん。
解説は大森望さん。
帯を引用すると、
「あらゆる文学形式の中でSFだけが与えうる深い感動。
そのもっとも純粋なかたちがここにある」
とのこと。
ゆっくり読もうっと。
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1冊読み終わったので、追加購入。
『未来少女アリス』ジェフ・ヌーン/ハヤカワ文庫
ジェフ・ヌーンはデビュー作からずっと読み続けているのです。
『探偵はバーにいる』東直己/ハヤカワ文庫
シリーズ1作目。ちょっと楽しみ。
『なぜ人はニセ科学を信じるのかⅠ』マイクル・シャーマー/ハヤカワ文庫
前から気にはなっていたのです。
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オースン・スコット・カード/ハヤカワ文庫
面白い/面白くない以前に、読んでてなんかつらいー。
下巻では、主人公の子供たちが、タイトル通りに「消えて」しまうのかしら?
だとしたらつらい、つらすぎるー。
ところで、これのどこがSFなの?
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ピーター・ラヴゼイ/ハヤカワ文庫
〈ダイヤモンド警視シリーズ〉の4冊目、らしい。
俺はこの本から読み始めました。
現代を舞台にしながらも、密室事件とか、謎の犯行予告文とか、なんか帯通りの「ニュー・クラシック」って感じの古っぽいミステリ。
そのせいか、俺には安心して楽しむことができました。
古き良きミステリファン向け?
でも解説によると、これは「古き良きミステリ」のパロディなのである、みたいなことが書いてあったりして。
そうなのかあ、ふーん。
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もっと前に読んでたんですが、ブログに書くのを忘れてました。
<ネアンデルタール・パララックス>シリーズの2巻目。
メアリのレイプ事件が解決して一安心。
小説としては面白いけど、SF度は低いかな。
人間世界とネアンデルタール世界の交流が、ぜんぜん始まらないんだもの。
まあ、それは最終巻に期待ということで。
ちなみに解説は、堺三保さんです。
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『ヒューマン ―人類―』ロバート・J・ソウヤー/ハヤカワ文庫
ネアンデルタール・パララックスの第2巻。
解説は堺さんですね。
『消えた少年たち(上・下)』オースン・スコット・カード/ハヤカワ文庫
実は俺の苦手な作家(うまさが鼻につくの)であるスコット・カードの、ローカス賞受賞作。
のんびり読みます。
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ポストサイバーパンクというのが売りのアクション小説、とかと思ったら、言語的ウイルスという大ネタが出てきたり、十分にSFしてました。
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ニール・スティーヴンスン/ハヤカワ文庫
『ダイヤモンド・エイジ』が傑作だったので、同作者の過去の作品を掘り返してみる。
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梨木香歩/新潮文庫。
「読者が選んだ新潮文庫第1位」ってことで読んでみました。
うーん。世の中はやっぱり「お手軽」で「泣ける」ものに弱いのかなあ、とか考えてみたり。
でもいい短編ですよ。
俺が中学生の頃に読んでれば、こんなにヒネクレなかったかもしれません。
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つーわけで2巻目。
一番最初に書かれた「魔獣売ります」、次に書かれた「わが名はモーセ」が収録されているのだが、初期の作品のせいか、タフの性格に深みがないなあ。1巻を読んだ感じでは、ただのごうつく商人ではないと思うんだけど。
再びス=ウスラムに帰ってくる「タフ再臨」は面白かった。
が、最終話「天の果実」はちょっと困った。1巻にあったエンターテインメント性は影を薄め、「それがたとえ正しいとしても、人が神のように振る舞っていいのか」という問題提起がされるのだ。
うーん。まあ、シリーズ最終話と考えれば、この問題に触れずに終わらすわけにはいかないのだけど。
でも個人的には、娯楽小説に徹して欲しかった気もするなあ。
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『サンドキングズ』、『フィーヴァードリーム』、最近は《氷と炎の歌》のジョージ・R・R・マーティンの連作短編集。
86年の作品だが、科学よりもエンターテインメント指向なので、ちっとも古びてない。
つーか面白い!
宇宙一あこぎな商人(と帯にはあるが、そんな一言では説明できない複雑な性格)ハヴィランド・タフが、〈方舟〉号を手に入れるまでを描いた「禍つ星」。
手に入れた〈方舟〉号の力で、惑星ス=ウスラムの食糧問題を解決する「パンと魚」。
突如現れた巨大海獣に苦しめられる惑星ナモールを救う「守護者」。
どれも面白いが、SFファンとしては仰天のオチの「守護者」かな。
またタフは大の猫好き(宇宙船で猫を飼っている)で、猫が可愛く素敵なものとして出てくるので、猫好きにもおすすめ。
今日、続きの『タフの方舟(2)天の果実』(これで完結)を買ったので、明日から読みたいと思います。
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ジョン・クリストファーの『トリポッド』シリーズがこれで完結。
帯には「ウォルト・ディズニー映画化決定!」と書いてるんですが、聞いた話ではポシャったらしいよ。
トリポッドが初めて「来襲」した時の話が1巻。
時代が大きくとんでウィルが主人公になり、村から「脱出」するのが2巻。
トリポッドの都市に「潜入」するのが3巻。
都市を滅ぼし、人類が勝利する「凱歌」が4巻。
児童向けではあるんですが、ご都合主義ではないところが面白いと思いました。
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ロバート・J・ソウヤーのヒューゴー賞受賞作。〈ネアンデルタール・パララックス〉というシリーズの第1巻である。
科学実験の影響で平行世界から人間がやって来て……というのはよくあるパターンだが、その平行世界がクロマニヨン人(我々の祖先)が滅び、ネアンデルタール人(我々の世界では滅んでいる)が進化した世界、というのが面白い。
俺は「知性」が存在する以上、宗教は必ず発生すると思っているし、犯罪もなくならないと思っている。そういう意味ではネアンデルタール世界はファンタジーな気もするのだが、その優しさがソウヤーなのだろう。
登場人物もみな知的で善人なので、読んでいてストレスがない(メアリが何者かにレイプされる、という事件も起きるが)。
SF初心者にも読みやすい本だと思う。
続刊にも期待。
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あー、期待が高かったたせいか、全然だめ。
このシリーズの魅力は、「従来の説の矛盾を指摘する→宮田が奇説を披露する→へりくつで皆を納得させる」というところにあるのだが、世界の七不思議(アトランティスとかピラミッドとか)を取り上げた時点でだめだったみたい。
前作では「ブッダは悟りを開いていない」とか「イエスは本当に復活していた」とか、そう言われただけでどんな展開になるのかわくわくするような奇説が飛び出していたのに、相手はそもそも奇説の宝庫、七不思議。どんな奇説が出ようが、ちっともわくわくしないんだよねー。
そこらのトンデモ本の方が、よっぽどわくわくできます。
世界の七不思議を、日本に結びつけて解読するところは面白かったけど。
『邪馬台国はどこですか?』が星5つなら、本書は3つかな。
バーテンダー松永も、成長しすぎてて(バーテンダーとしての腕も、歴史好きとしても)ファンとしては残念。
あの頼りないところがよかったのにー。
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めっきり鬱のせいか本を読んでない。
それでも『トリポッド(1)襲来』を読み終わったので、第2巻『トリポッド(2)脱出』(ジョン・クリストファー/ハヤカワ文庫)を買う。
あと、『新・世界の七不思議』(鯨統一郎/創元推理文庫)も。
いつ読み終わるやら。
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通勤の合間にちまちま読んでて、やっと読み終わりました。
さあ、これからどうなる?と思ったら、2巻はこれから約100年後の世界なんだってさー。
ええー!? そんなのありかよー。
まあ元は三部作で、2巻からが本編なんだとか(1巻は後から書かれた前日譚)。
最終巻は5月発売なので、それ合わせでゆっくり読みたいと思います。
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年末年始に読んだ本、二冊目。
『死の蔵書』『幻の特装本』に続く、古本ミステリ〈クリフ・ジェーンウェイ〉シリーズの3冊目だ。
今回はリチャード・バートンの本(バートンと言えば『千夜一夜物語』が有名だね)に絡む物語。
『死の蔵書』には及ばないものの、十分に面白い。
でも、最初の殺人事件はなくてもいいんじゃないかなあ。
なくても成立するような……。
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年末年始に読んだ本、一冊目。
あのテリー・ビッスンの待ちに待った短編集だ。
どれも外れなしだが、何と言ってもやっと本になった「熊が火を発見する」でしょう。
これを読むだけにでも買う価値あり。
あとは「アンを押してください」と「未来からきたふたり組」かな。
最後の一文がいいのです。
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ジョン・ダニングの新刊がそろそろ出てないかなー、と本屋に行く。
それがなくて結局買ったのは、
『ふたりジャネット』(テリー・ビッスン/河出書房新社)
すみません。ビッスン大好きなのに、今頃買いました。これからも素晴らしい短編集が出ることを願って。
『カーリーの歌』(ダン・シモンズ/ハヤカワ文庫)
自宅のどこかには埋まってると思うのだが。
『蠅の女』(牧野修/光文社文庫)
日本人作家もたまには読まないと。
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ティプトリー、世界幻想文学大賞受賞ってことで期待してたんだけど、少し上品すぎるかな。
全3本中、「水上スキーで永遠をめざした若者」がベストでした。
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『万物理論』(グレッグ・イーガン/創元SF文庫)を読み終える。
今までで一番厚いものの、一番読みやすいのでは? というのも、俺も「万物理論」そのものは理解しきれなかったのだが、それがもたらすものさえ理解していれば、きちんと読み進められるからだ(ただし、その面白さを十全には理解できていないかも)。
舞台である人工島ステートレスに入るまでにもたっぷりあるのだが、これが世界観を説明していて、じわじわと着実に話を進めていく作風が、これぞ「まじめバカ」イーガン!って感じ。
メインは「認識が世界を変える」という今までと同ネタながらも、様々なネタが織り込まれ、密度はかなり高い。
ACの主張は非科学的なカルトにしか思えないのだが、奇病ディストレスの原因がわかった瞬間、SFならではのセンスオブワンダーを堪能しました。
イーガンの長編で1冊を選ぶなら、この『万物理論』でしょう。
まったく余談だが、P521「不可視の攻殻の中に消えていく。」の「攻殻」って原文ではなんだろ? 普通は「甲殻」だよなー。山岸さんに今度会ったら聞いてみよっと。
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新宿・紀伊國屋で買い物。
『万物理論』(グレッグ・イーガン/創元SF文庫)
イーガンの新作が出たー! 今回はどんな大ネタなのか非常に楽しみ。
ま、難しすぎて、俺の頭では理解できない可能性も大なんですが。
『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/ハヤカワ文庫FT)
いまさらティプトリーの新刊?と思ったが、落ち穂拾いではなく、「世界幻想文学大賞受賞」らしい。
まだそんな作品が残ってたんだねー。
『トリポッド(1)襲来』(ジョン・クリストファー/ハヤカワ文庫SF)
読みやすそうだったので。
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『あなたの人生の物語』(テッド・チャン/ハヤカワ文庫)を読む。
「バビロンの塔」
どんな科学的設定が現れるかと思ったら、スルーだったのでびっくり。「バビロニアSF」と言われればまあそうかもしれないが、何か騙された気も。
「理解」
超人SF。この短編集の中で1番好き。この短編集の中で、一番ストレートなSFであるってことからも、俺が古い人間であることがわかるな。
「ゼロで割る」
数学は完璧か、ということと世界への信頼感の物語。
「あなたの人生の物語」
思考方法による救済?
「七十二文字」
ファンタジー世界におけるSF?
「人類科学の進化」
よくわかんない。
「地獄とは神の不在なり」
天使SF? ピンとこなかった。
「顔の美醜について」
どこが面白いのかよくわからない。
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『フィーヴァードリーム(上・下)』(ジョージ・R・Rマーティン/創元SF文庫)を読み終わる。
マーティンは『サンドキングス』(ハヤカワ文庫SF)以来だなー。
1857年、セントルイス。火事と氷結で一隻残してすべての船を失ったアブナー・マーシュ船長は、深夜のホテルに呼び出された。呼び出した男の名は、ジョシュア・ヨーク。彼はマーシュに、自分の命令に絶対従うことを条件に、会社の共同経営を申し出、新しい船を造る金を出すことも約束する。それを受け入れたマーシュは、巨大で壮麗な蒸気船フィーヴァードリーム号を建造する……。
文章が美しいです。やっぱ小説はこうじゃないとねー。
ジョシュアに疑問を抱きながらの前半も面白いし、ジョシュアの真の目的が明らかになり、ダモン・ジュリアンが絡み出してからも面白い。
上下巻を、一気読みしました。
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『王妃の離婚』(佐藤賢一/集英社文庫)を読み終わる。
時は1492年、フランス。都会を追われ田舎の弁護士となったフランソワは、ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚裁判を傍聴する。それは自分をパリから追い出した憎きルイ11世、その娘であるジャンヌの惨めな負け姿を見るためだった。予想通り、裁判はルイ12世に有利に展開する。しかしフランソワの中には、予想していなかった感情が芽生え始めていた。あまりの裁判の不正さに、怒りがこみ上げ始めたのだ。そしてついにフランソワは立ち上がる。王妃の窮地を救うため、そして自分の忌まわしい過去にも決着を付けるために!
うーむ、思わず「!」で締めてしまったよ。
いや、舞台は法廷ではあるものの、男の「闘い」の物語です。スリリング、かつパワフル。それでいて知的でもあり、下世話なユーモアもある。
解説を書いている池上冬樹氏は「これはまさに海外ミステリの定番のひとつであるリーガル・スリラーだろう」と述べているのだが、(まあ私はミステリに詳しくないのでリーガル・スリラーなるものも読んだことはないのだが)ミステリでくくるのは間違いだろう。
だって、ミステリとしては弱すぎる。丁々発止のやり取りがあるわけでもないし、それによって意外なことがどんどん明らかになるわけでもない。どんでん返しがあるわけじゃないし、意外な犯人が出てくるわけでもない。ミステリとしては、つまらない部類だろう(余談だが、よりミステリ風味の強い『カルチェ・ラタン』(佐藤賢一/集英社文庫)だって、ミステリとしては物足りないように思う)。
これはフランソワ他、男たちの「闘い」の物語なのだ。
そして佐藤賢一お得意の、「男と女」の物語なのだ。
不満点を言えば、論敵にも強いのが欲しかったかなー。
アルメイダとの友情ももう少し見たかったけど、オーエンとの友情(?)同様、さらりと流しているところがまた格好いいのかな?
「~、ラストのどんでん返しはややアンフェア気味だとは思うけれど、~」と池上冬樹氏は書いているのだが、私は、ラストはこれで問題ないと思う。
つーか、こうやっちゃう甘さが佐藤賢一の優しさなんであり、それが魅力なんだと思うよ。
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あー、もうマンガを買うのはやめようと思ってたのにー。
実家のマンガも全部、自宅のマンガも大半を売ってしまったのにー。
つーわけで買ったのは、
『史上最強の弟子ケンイチ(6~8)』(松江名俊/小学館)
巨乳だ! すべては巨乳が悪いんだ!
あのね、巨乳には巨乳分が含まれててね、その巨乳分をたまにはちゅぱちゅぱしないとね、男はだめになっちゃうのよ?
つーか、最近、リアルでちゅぱちゅぱしてねえ。
大丈夫なのか、俺?
あと、『ウルティマオンライン 公式ガイドブック』を買いました。
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通勤途中に少しずつ読み進めていた 『世界の涯の物語』(ロード・ダンセイニ/河出文庫)が、やっと読み終わった。
あとがきにも触れられているのだが、ロード・ダンセイニがこんなにユーモアに溢れる作品を書いていたとは知らなかった。今までの印象と言えば、『ペガーナの神々』と『妖精族のむすめ』であり、「ファンタジーの結晶」のような短編を書く孤高な作家、なのだ。ともすれば笑いを低俗とさえ見なすような、静粛な印象があったのである。
ところがこの短編集は、ユーモアに満ちている!
特に後半、思わずニヤリとする作品が多く収録されていて驚いた。
中でも本書中ベストの面白さは、「陸と海の物語」。シャード船長率いる海賊船、〈やけっぱちの雲雀〉号が、いかに敵の追っ手から逃げおおせたかの、壮大なホラ話である。次から次へと起こる困難を乗り越えるシャード船長の機転と、かつ併せ持った人間くささが絶品の短編である。
今まで、難しい、通好みの作家という印象があった(と私は思う)ロード・ダンセイニだが、始めて手に取るには、この短編集は格好だと思う。
ぜひユーモアには笑い、異境の光景にはため息をついて、読んで欲しい。
って『夢見る人の物語』も買わなきゃ!
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打ち合わせで新宿に出たついでに、紀伊國屋で買い逃していた本を買う。
『あなたの人生の物語』(テッド・チャン/ハヤカワ文庫SF)
『フィーヴァードリーム(上・下)』(ジョージ・R・R・マーティン/創元SF文庫)
いや、すいません。今まで読んでませんでした。
上は第35回星雲賞、「SFマガジン」が選ぶベストSFの03年度海外短編部門第1位を受賞した短編集。ヒューゴー、ネビュラ、ローカスと有名どころの海外の賞も総なめしてます。
下は、ベストSFの90年度海外篇第1位を受賞した長編小説。ずっと読みたかったんだよねー。
ああ、読みたい本が溜まっていくー!
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夜中に突然、中学の時に読んだ小説のことを思い出す。
タイトルは覚えていない。作者は森鴎外だ。
確か女の子がたくさん出てくる短編で、みんなが山で、杯で水を飲んでいる。最後に来た少女が、不格好な杯を差し出すので、それを少女たちがからかう。すると少女が、外国の言葉で何かを言い返すのだ。
それが確か「私の杯は不格好ですけど、これで飲みます」とかいう内容だった、と記憶している。
で、ベッドでシグマリオンで調べてみたら、青空文庫で見つかった。
タイトルはずばり、「杯」だった。
読み返してみたら、最後に来た少女は金髪碧眼の女の子だった。なるほど、外国の言葉のわけだ。
で、そのたったひとつのセリフがこれ。
MON. VERRE. N'EST. PAS. GRAND. MAIS. JE. BOIS. DANS. MON. VERRE
作中には訳として、
「わたくしの杯は大きくはございません。それでもわたくしはわたくしの杯で戴きます」と云ったのである。
とある。
何で突然こんなことを思い出したかというと、最近、こんな心境なんだよね。
才能ないかもしれないけど、その小さな才能でやる覚悟ができたと言うか。一種のあきらめなのかもしれないけどさ。
ま、怠け者なのでしばらくはだらだらするけど。
ちなみに「杯」の最後の一文は、こんな感じ。
第八の娘は徐(しず)かに数滴の泉を汲んで、ほのかに赤い唇を潤した。
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